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ハリネズミの健康維持にオススメの餌~ハリネズミ担当獣医師が監修~
動物を飼ううえで絶対に考えなくてはならないのは餌ですよね。
この記事では、ハリネズミに与えるオススメの餌を紹介します。
ハリネズミの餌選びの基準
動物を飼う際に意識することは、“野生下に近い栄養を与えられているか”です。
極論ですが、野生の個体と同じものを網羅的に与えることがベストな餌と言えます。
ハリネズミが野生化で何を食べているかというと、主に昆虫です。
タンパク質が豊富な昆虫を好んで食べますが、日本において昆虫だけを餌にするというのは無理があります。
理由は、餌生物として販売されているコオロギやミールワームと比べると栄養成分が大きく異なるからです。
そこで昆虫の代わりにペレットを使います。
そのペレットを選ぶ基準は以下の通り。
・高たんぱく・低脂肪
・嗜好性
・ミネラルの配合
以上の3つが基準となります。
それぞれ簡単に説明すると、次の通りです。
ハリネズミの餌の条件・高たんぱく・低脂肪
ハリネズミが摂取するべきタンパク質と脂肪量の目安は以下の通り。
タンパク質:30〜50%
※論文・教科書などを見てもこの範囲が多いですね。高たんぱくであることにこしたことはありませんが、上限は意識しておくと良いでしょう。
脂肪:15%程度
他にも繊維質やカルシウムやリン、その他のミネラルといった必要なものはありますが、ここでは基本となるこの2つだけ掲載します。
ハリネズミの餌の条件・嗜好性
ハリネズミは非常にグルメで、好き嫌いが多いです。
原材料に鶏肉や卵が使われていると好む個体が多いですが、太りやすい傾向にあります。
逆に、昆虫や果物といったものは好き嫌いが顕著に表れやすいですが、肥満防止に繋がります。
いろいろ試してみるのがいいでしょう。
ハリネズミの餌の条件・ミネラルの配合
餌の中にはカルシウムやリン、その他のミネラルを配合しているものがあります。
ミネラルの種類はコラーゲンやビタミンEなど多岐にわたりますが、不足している栄養素を補給するために必要である場合もあります。
おすすめのハリネズミの餌・商品4選
ハリネズミセレクションプロ
タンパク質が29%以上で、脂肪が6%以上です。
たんぱく質は主に鶏肉で、多くのビタミン類や、コラーゲンといった栄養が配合されています。
この商品は獣医師と動物園の飼育技師の方々が協力して開発された、ハリネズミ特化の餌となっています。最初の餌に困ったらこの商品を試してみてください。
イースターさんから販売されている商品です。
ハリネズミフード
たんぱく質が30%以上で、脂肪が10%以上なのでバランスも良い餌です。
たんぱく質は鶏肉と昆虫成分を混ぜて作られており、ビタミンEが強化配合されています。
鶏肉を使用しているため、嗜好性が高い傾向にあります。
三晃商会さんから販売されている商品です。
Fay Hedgehog Food
たんぱく質が30%以上で、脂肪が9%以上です。数値の通り、鶏肉が主体のわりには脂肪量が少ないのが特徴です。
タンパク質は鶏肉メインなので好みやすいものとなります。
Tiny Tot Tailsさんから販売されている商品です。
ひかりハリネズ
たんぱく質が30%以上で、脂肪が5%以上です。
たんぱく質は主に昆虫で、ひかり菌という善玉菌が配合されています。
肥満が気になる子にあげてみてください。
キョーリンさんから販売されている商品です。
まとめ
ハリネズミは、餌の嗜好性が一度定着してしまうと、それを変えることはとても困難です。
いくら栄養価が高い餌を与えても食べないなんてことはよくあります。
日頃からバランスの良い食生活を心がけましょう。
監修:美山 獣医師
ハリネズミ専門の獣医師として立石動物病院で隔週土曜日に勤務しています(写真は学会発表の様子)
次回の美山獣医師の勤務予定日は11月21日(土)の午前中です。
ハリネズミについてのご相談はLINEからどうぞ!
※参照:原著論文「ヨツユビハリネズミの食餌操作による体重管理」鈴木 馨 著
参考ページ:ハリネズミフードの特徴 – 三晃商会WEBページ
参考ページ:【タイニートットテイル】 オリジナルハリネズミフード Fay
参考ページ:ひかりハリネズ- キョーリン