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腫瘍性の病気

皮膚肥満細胞腫

皮膚の免疫を担当している細胞である「肥満細胞」が腫瘍化したもので、皮膚にできる悪性腫瘍として最も多いものです。(肥満細胞は“太っている”という意味ではありません。)

【症状】

肥満細胞腫は基本的には皮膚にできる“しこり”ですが、様々な形態をとるため見た目で判断することが難しい腫瘍です。自覚症状にも乏しく、しばしば他の良性腫瘍や皮膚炎と誤認されることがあります。猫の場合は脾臓や消化管などの内臓にも発生する場合があります。

【診断】

患部に針を刺して細胞を顕微鏡で観察する検査(細胞診)によって大部分は診断できます。はっきりしない場合は切除後の病理検査で確定します。

【治療】

・手術

しこりの周囲を含めて切除します。切除後の病理検査によって腫瘍の悪性度と、腫瘍細胞が体に残っていないかを評価します。悪性度の低いタイプでは手術によって完治も期待できます。

・抗がん剤治療

手術で腫瘍を取り切れなかった場合や、転移がみられる場合には抗がん剤治療を検討します。イマチニブやトセラニブなどの分子標的薬も使用されます。

【予防】

予防方法は知られていません。まめに皮膚の状態をチェックし、異常を感じたら早めに受診してください。皮膚のできものを安易に「イボ」と判断して放置せず、必ず検査をして確認することが大切です。

乳腺腫瘍

避妊手術をしていない女の子のわんちゃん・猫ちゃんに多い、高齢期に発生しやすい腫瘍です。

【症状】

犬・猫の乳腺は胸からお腹にかけて左右にあり、犬は10個、猫は8個の乳頭があります(数には個体差があります。)乳腺腫瘍は乳首の周囲に様々な大きさの“しこり”として触ることができます。犬の乳腺腫瘍は良性と悪性のものが半々程度と報告されていますが、猫の乳腺腫瘍はほとんどが悪性であると言われています。

【診断】

細胞診によって乳腺以外の組織・腫瘍と区別します。この時点で乳腺腫瘍と診断できますが、細胞診では腫瘍の良性・悪性の区別は困難です。レントゲン検査・超音波検査によって肺やリンパ節に転移がないかも確認します。

【治療】

・手術

犬の場合、しこりだけを摘出する方法、乳腺を部分的に摘出する方法、左右一列の乳腺をまとめて摘出する方法、すべての乳腺を摘出する方法などがあります。猫は悪性腫瘍の可能性が高いため、原則として乳腺全摘出術が推奨されています。切除後の病理検査によって腫瘍の良性・悪性を確定し、同時に腫瘍細胞が体に残っていないか確認をします。避妊手術をしていない場合は同時に避妊手術も行います。

・抗がん剤治療

乳腺腫瘍に対する抗がん剤治療はあまり一般的ではありませんが、手術で取り切れなかった場合や、転移がある場合には考慮されることがあります。

【予防】

早期に避妊手術を行うことが予防につながります。犬では発情を繰り返す度にその後の発症リスクが増加することが知られており、4歳以降の避妊手術では予防効果はなくなるとされています。良性の腫瘍が悪性に変化することもあるため、しこりを見つけたら放置せず、早めに治療してあげることが大切です。

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