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獣医師監修!ハムスターが餌を食べなくなる理由4選
動物は何かしらの原因によって餌を食べなくなることがあります。
それはハムスターも同じです。
この記事では、ハムスターが餌を食べなる理由を紹介します。
ハムスターが餌を食べなくなる理由
ハムスターが餌を食べなくなる理由として、様々な要因が考えられます。
現在、飼育されているハムスターが餌を食べていないときは、下記の項目を確認してください。
周囲の環境
餌を食べなくなった時は、飼育環境を確認してみましょう。
暖房器具の電球が切れていたり、ハムスターの生活空間が汚れていたりしていないでしょうか?
飼育環境の悪化は体に大きなストレスを与え、体調不良を引き起こし、結果的に餌を食べなくなることに繋がる場合があります。
そのため、食欲が落ちてきたら、まずは飼育環境を確認しましょう。
また、ハムスターをお迎えしたばかりですと、環境の変化に驚いて餌を食べない場合があります。その時に、写真を撮ったり観察したりする気持ちも分かりますが、そっとしておいてあげましょう。
不正咬合
ハムスターやリスといった齧歯類の動物には、共通の特徴があります。
それは、切歯が一生伸び続けるということです。切歯とは、いわゆる出っ歯の部分のことで、餌を食べる際に使用する重要な歯となります。
その歯が変な方向に伸びたてしまったり、欠けてしまったりすると噛み合わせが悪くなって餌を食べなくなってしまいます。
これを不正咬合といいます。
不正咬合を放置すると、餌を食べないだけでなく怪我にも繋がるので必ず処置しなくてはなりません。
不正咬合を処置するには、定期的に歯をカットする必要がありあます。中には自分でカットされている方もがいらっしゃいますが、少し危険を伴うので、病院でカットしてもらいましょう。
処置をすれば、また食べてくれるようになってくれます。
病気
病気による食欲減少は外傷や内臓疾患による痛みや、胃腸の動きが悪くなることによる吐き気などからくることが多いです。
その中でもハムスターで特に多いのは以下の通りです。
腫瘍
ハムスターは腫瘍になりやすい子達で、体表の出来物であればすぐ気が付きますが、お腹の中の出来物だとなかなか気が付きにくいものです。
しかし、お腹の中にできたものだと直接食欲低下に関わって来てしまうので、少しでも気になることがあるようなら、病院へ行きましょう。
頬袋の炎症
ハムスターは頬袋に餌を溜め込む習性があるため、その餌により頬袋を傷つけてしまったり、餌を長期間溜め込みすぎてばい菌感染が生じてしまったりすることがあります。
それにより頬袋に炎症が生じてしまい、食欲の低下が生じてしまいます。
診断には口の中をよく観察する必要があるため、病院にて特殊な器具を用いなければ発見することが難しいです。
胃腸のトラブル
人でもよく起こる胃腸炎ですが、ハムスターでも頻繁に起こってしまいます。
原因としては感染やアレルギーが多く、胃腸の動きが悪くなることで食欲が低下してしまいます。
抗生剤などですぐ良くなることが多いですが、悪化してしまうと脱腸などに繋がり命に関わることもある病気です。
加齢
ハムスターの寿命は約3年と言われています。
2歳を過ぎると、お年寄りの仲間入りといっても過言ではありません。
老齢のハムスターは食事量が減ったり、硬いものが食べられなくなったりします。
そのため、若かりし頃からあげていた硬い餌ではなく、柔らかい餌に変えてあげましょう。
また、食事量の減少に伴って、体重も減少してしまうことがあります。可能なら毎日、体重測定をしてあげて常に気を配ってあげましょう。
以上が餌を食べなくなる理由です。
ハムスターが餌を食べなくなったら、飼育環境を確認したうえで病院に連れて行ってあげましょう。