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【症例紹介】ハリネズミの悪性筋上皮腫

症例

動物種:ハリネズミ

品種 :ヨツユビハリネズミ

性別 :未避妊メス

年齢 :3歳0ヶ月

体重 :365g

主訴と診断

主訴

 左脇に1.5センチくらいのできものがあることで来院。

 元気食欲はあり、気にしてはいないが、大きくなっていく傾向あり

診断

悪性筋上皮腫疑い

治療

麻酔下により切除を行い、二週間後に抜糸を行いました。

取り切ることができ、転移や再発なども今のところなく経過としては良好です。

ハリネズミさんはこういったできものが比較的出来やすい子たちです。

同じできものであっても原因としては、膿瘍・肉芽腫・感染症(マイコバクテリアなど)・腫瘍など様々なものが挙げられます。

しかし、ハリネズミさんのできものは原因は腫瘍であることが多く、腫瘍の多くが皮膚にできることも特徴の一つです。

皮膚の腫瘍は、皮膚の痒みや炎症の原因になることも多く、大きくなる速度も比較的早いです。

悪性のものであれば命に関わることもあり、良性であっても気にして掻き壊すことで重症になることもあります。

診断は、針をさして細胞診断を行うか、手術でとってきて病理検査をすることで可能となります。

そのため、年齢次第ですが手術で切除するのも選択肢の一つとなります。

今回の悪性筋上皮腫は、その名の通り悪性ではあり、切除後は念のため再発や転移していないかの確認を定期的にする必要がありますが、取り切ることで予後は比較的良好です。

参考写真

監修:美山 獣医師

ハリネズミ専門の獣医師として立石動物病院で隔週土曜日に勤務しています(写真は学会発表の様子)

次回の美山獣医師の勤務予定日は11月7日(土)の午前中です。

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